おちごさん
今年の片埜神社の例祭では、宵宮(10月14日)の午後3時から、お稚児(ちご)さん行列をおこないます。 と、言われても、何のことだか分からない方も、きっと多かろうと思います。私も、神社に嫁に来るまで知りませんでした、お稚児さん。そのいっぽうで、「ああ、私もやったなあお稚児さん、なつかしな~」という方も、たくさんおられることでしょう。 お魚のこどもを稚魚(ちぎょ)と言うように、稚児(ちご)は、「幼いこども」を表しますが、さらに「お」と「さん」をつけて「お稚児さん」と言うと、とたんに関西の風味がしてきます。関西の人は、神社を「お宮さん」と呼び、ほかにも、お日さん、おまめさん、おはようさん等々、なんしか「お」と「さん」をつけて敬意と親しみをいっぺんに表現するのが得意。稚児は神に近い尊い存在であると同時に、親しみいつくしむべき存在ゆえに「お稚児さん」なのでしょうね。 さて、今年の片埜神社の「お稚児さん行列」は、3歳から7歳のこどもが、金蘭衣装をつけ、男の子は烏帽子(えぼし)、女の子は冠(かんむり)をかぶって、牧野阪上公園をぐるりと、行列をなして練り歩き、鳥